「便利」が「良い」を駆逐する

便利な小品が出てくる。
DRIP ONという名前で、粉を10g程度入れて窒素充填をして
香り成分が普通より少し長くなる様に工夫されている。化粧した袋に入れて、1個100円程度になるのか?
カップの上に不安定な乗せ方でセットして、お湯を差してCOFFEEを淹れる・・・美味しい!とは言えないが、まずまずの品ができる。
キャンプや山で簡単に淹れるには最適かも知れないが・・・自宅や事務所ではチョット苦しい様にも思える。
粉が袋、化粧包装、充填代などの費用を考えると3倍位になる。
しかし、便利です!という事で売れる様になってきた。

百貨店の食品売り場を見て、最近特に感じるのは、素材売り場ではなく、加工品売り場が盛況な様です。
素材としての魚を買うのではなく、惣菜として加工された魚を買うという事です。
この方が消費者には便利で簡単な食品と言う事になる。
従って、売上げが上がり、百貨店が喜ぶ姿になる。売り場が一番良い場所に占拠でき、売上増になり、お客さんが喜ぶ百貨店になるのか?
素材としての魚や肉や野菜は奥の方に追いやられて下降産業になって行く。
素材から創造して作る喜びや楽しみもなくなって、出来上がった品・・・全国同じ味を喜ぶ風潮が出来てくる。
文化雑誌なるものも料亭の味や料理を綺麗な姿で登場させている。
実に美味しそうです。
その亜流の品が料理されて百貨店に登場する・・・その典型がおせち料理の様に思える。

料理から開放された主婦はヒマができるから音楽会や文化催事に殺到して、まさに女性天国の観がある。
主人は苦労して働き、高いお金で加工食品を「美味しいでしょう!」とあてがわれている。
食文化が将に変わろうとしている・・・その傾向に乗るとDRIP ONもまた売れる商品になるのかも?